2025/04/30

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政治

蔡英文総統、今年のAPEC首脳会議も代表にTSMC創業者・張忠謀氏を任命

2021/07/14
蔡英文総統(右)は13日、今年11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(議長国:ニュージーランド)の代表に、世界最大手の半導体ファウンドリ、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者である張忠謀(モリス・チャン)氏(左)を任命すると発表した。張忠謀氏は、公式会合に先立って7月16日に追加開催される非公式首脳会合(オンライン形式)にも出席する。(総統府)
蔡英文総統は13日、今年11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議(議長国:ニュージーランド)の代表に、世界最大手の半導体ファウンドリ、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者である張忠謀(モリス・チャン)氏を任命すると発表した。張忠謀氏がAPEC首脳会議の代表に任命されるのは、蔡英文政権下で4回目となる。また、公式会合に先立って7月16日に追加開催される非公式首脳会合(オンライン形式)にも張忠謀氏に出席してもらい、ワクチンの公平な分配とポストコロナ時代の連携・協力について訴える。
 
蔡総統は、今年のAPEC首脳会議の代表に張忠謀氏を再任命することを明らかにした上で、張忠謀氏が台湾積体電路製造(TSMC)の創業者であり、過去にも台湾を代表してAPEC首脳会議に出席した経験を持ち、アジア太平洋地域の経済・貿易と産業の発展について独自の見解を持っていることなどを紹介した。
 
蔡総統のスピーチの概要は以下の通り。
 
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APECは台湾が参加する国際プラットフォームの中でも最も重要なものである。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が加速する中、議長国のニュージーランドは11月の公式会合に先立ち、7月16日に非公式首脳会合を追加開催し、アジア太平洋地域がパンデミック収束後、速やかに経済を立て直すことができるよう協議することを決めた。
 
まもなく開催されるこの非公式首脳会合では、加盟国首脳から広く意見を求め、アジア太平洋地域における公衆衛生分野での協力について議論することになっている。この会合では、ワクチンや感染症対策に必要な物資のサプライチェーンの強化について議論するほか、コロナ禍で衝撃を受けた経済を立て直すための方策を各国が共同で検討する。張忠謀氏にこの会合で主張するようお願いしたのは以下の2点である。
 
第一の主張:
APECはその加盟国が公平且つ迅速にワクチンを取得できるよう、なお一層の努力をすべきである。
 
第二の主張:
ポストコロナ時代を見据え、APEC加盟国は連携を強め、自由貿易の精神と原則にのっとって世界の景気回復のために貢献すべきである。
 
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これに対して張忠謀氏は、「蔡総統から任命を受け、今年も蔡総統の代理としてAPEC首脳会議に出席できることを非常に光栄に思う。追加で開かれることになった非公式会合について、蔡総統から2つの主張を託された。総統の代理として意見を発表できることを非常にうれしく、また光栄に思う」と述べた。
 

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